Scraprojectのはじまり
2021.08.02 最終更新日:2021.11.09/ NAWAMALL
みなさん、残布(ざんぷ)ってご存じですか??
残布とはアパレルの業界用語で、
裁断時など生産過程において出てしまう半端な生地の残りを言います。
『まだ使えるのに、もったいない・・・』
『ぬいぐるみの服とか小物なら、充分作れるよね・・・』
きっかけは、そんなささいな会話から。
残布=Scrap(カケラ)
将来のためのエコ活動として、
みなさまの希望のカケラになればいいな・・・
という想いを込めて、
『Scraproject』は生まれました。
名和株式会社は、1953年から大阪市内にある自社工場。量産になると、日本国内のパートナー工場に力をお借りして品質にこだわった衣装、コスチューム、ユニフォーム、ダンスウェア、バレエウェアを企画製造販売しています。
2019年12月より商品クオリティの更なる向上を目指し、自動裁断機(CAM)を導入しました。裁断機の導入で、より多くの社員が裁断に携わるようになり、ファブリックロスの現状を認識するようになりました。
衣装に使う生地は、ラメやメタリック、ベロア、レースなどクオリティーが高い生地がたくさん。裁断時に余ってしまった生地は、残布として破棄されてしまいます。弊社では、多い時には1週間でゴミ袋 約5袋分ほど破棄します。
これらの中から、人気の高い生地を中心に選択し、何度も打ち合わせを重ね、Scraprojectで販売することが決定しました。
製造後に残って処分する生地を仕分け、活用できる大きさのものは是非、ご家庭で使っていただこう!と、スタートしたのがはぎれを5枚アソートした『ScrapSET』。
ハンドメイドが好きな方、コロナによる外出制限から裁縫にはまった方、在宅勤務をもっと楽しく、部屋や道具をデコレーションしたい方,ぜひ、ご利用ください。
このプロジェクトの立ち上げ当初、一番はじめに出てきた案が、『クッション』。
オフィスやリモートでの作業が楽しくなるよう考え、『リストレスト(アームレスト)』を製造することにしました。
試作を重ね、手首に心地よいサイズを表現。柄もPOPで、無機質なデスク周りが華やかになること間違いなし。
綿の代わりに残布を詰めて、エコ対策もばっちり。軽く仕上がるよう、裏地などによく使われるメッシュ素材を厳選しました。
次に考案したのが、『マルチクリーナーケース』。
こちらは、当店のレオタードによく使用している定番生地『ソフトスムース』の残布を活用。ふんわり起毛しているので、眼鏡やデスク周りのほこりをサッと絡めとります。
全面クリーナーに使える無地タイプと、リストレストと同じ生地を使用した柄タイプがございます。
コンパクトで、眼鏡・文房具・メイク道具入れなどマルチに使えて、とっても便利です!
引き続きプロジェクトを通して、様々な形でファブリックロスを減らす、
よい働きができるよう、取り組んでまいります。
今後の『Scraproject』の活動にもご期待ください!